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鳥取の名所ご紹介(鳥取市内編)~青谷横木遺跡~

2022-06-15

お知らせ

今回は飛鳥時代に造られた青谷古代山陰道のお話です。
 
青谷町には、上寺地遺跡の他にもう一つ歴史的にすごい遺跡が存在します。
愛ファクトリーの近くを流れる日置川流域で発掘された古代山陰道とされる、「青谷横木遺跡」です。古代山陰道とは飛鳥時代に律令国家が都と地方を最短距離で結ぶために作った七道駅路の一つで、現代の高速道路です。道幅が非常に広く(9~12m前後)30里(16km)毎に駅家(現在の道の駅)を設置し駅馬(えきば)という早馬が配置されていたそうです。

峠を通る古代道が発掘調査で確認された事例は全国的に見てもなく、重要な成果だそうです。7世紀末から11世紀頃まで使われていた古代道、国内初の柳の街路樹も確認され、当時、国守として因幡国(現在の鳥取県東部)に赴任していた大伴家持は万葉集に「春の日に張れる柳を取り持ちて見れば都の大路し思ほゆ」という歌を詠んでいます。
   
こんなにも壮大な歴史の物語が我が街に存在していた事に驚きを感じます。前回ご紹介した、青谷上寺地遺跡イベント『「青谷弥生人」そっくりさんコンテスト全国大会』も開催され、遺跡の街青谷町は今、熱く盛り上がっています!!