今回は鳥取の夏の郷土料理、「いがい飯」を紹介します。
愛ファクトリーから車で5分程の距離にある日本海沿岸の青谷町夏泊(なつどまり)では、数年前まで海女が活動していました。夏泊の「いがい飯」は、海女が獲ってきたイガイを用いた炊き込みご飯です。
イガイは、沿岸の水深約20mまでの潮通しの良い岩礁域に生息する二枚貝で、一説ではあさり等とは形や模様が異なっていることから「イガイ」と呼ばれるようになったと伝えられています。
愛ファクトリーから車で5分程の距離にある日本海沿岸の青谷町夏泊(なつどまり)では、数年前まで海女が活動していました。夏泊の「いがい飯」は、海女が獲ってきたイガイを用いた炊き込みご飯です。
イガイは、沿岸の水深約20mまでの潮通しの良い岩礁域に生息する二枚貝で、一説ではあさり等とは形や模様が異なっていることから「イガイ」と呼ばれるようになったと伝えられています。
夏泊の海女は、最盛期の1950年代には約30人いましたが、高齢化や後継者不足で2013年に解散してしまいました。現在は、素潜りの漁師がカキなどを獲る際にイガイを獲っていますが、夏泊ではそれも一人となってしまいました。「いがい飯」は、海女が活動を始める6月頃から作られるようになり、お盆のおもてなしなど小さな漁村に夏の訪れを告げる風物詩となっていました。
貝から身を外して一度ゆで、米、調味料と一緒に炊いた「いがい飯」は、イガイの旨味がご飯に移って食欲をそそり、口いっぱいに磯の香りが広がります。一度食べたら忘れられない味です!今では市販されておらず、地域のイベント等でのみ出される幻の味になってしまいましたが、漁村では家庭の味として今なお受け継がれています。
貝から身を外して一度ゆで、米、調味料と一緒に炊いた「いがい飯」は、イガイの旨味がご飯に移って食欲をそそり、口いっぱいに磯の香りが広がります。一度食べたら忘れられない味です!今では市販されておらず、地域のイベント等でのみ出される幻の味になってしまいましたが、漁村では家庭の味として今なお受け継がれています。