日光池は、冬季にだけ姿を現す特別な潟湖(せきこ)です。春から秋にかけては田んぼとして利用され、砂丘によって内湾がせき止められて形成されたこの潟湖は、戦国時代に鹿野城主亀井茲矩(これのり)によって干拓され、水田として利用されてきました。しかし、冬季には再び潟湖が出現し、多くの水鳥が飛来する季節的な潟湖としての顔を持っています。


<日光池と鷲峯山> <美しい夕焼けを映し出す日光池>
この地域は、渡り鳥にとって重要な飛来地でもあります。ツバメなどの鳥たちは南方の温暖な地域へと旅立ち、北からはハクチョウやガンが鳥取県に渡ってきます。特に注目すべきは、近年この地で繁殖するようになったコウノトリです。国の特別天然記念物であるコウノトリの群れが見られることは、日本海側では非常に珍しいことです。日光池は、写真愛好家たちにとって「野鳥の楽園」として知られています。冬季には、海水の逆流を防ぐために水門が閉じられ、30ヘクタールに及ぶ水田や周囲の道が水に浸かり、大きな池が形成されます。この池には、魚類や両生類、水生昆虫、刈り取った稲の二番穂などが豊富に存在し、これらが野鳥たちの餌となります。毎年、多種多様な野鳥が集まり、その姿は訪れる人々を魅了します。このように、日光池は自然の美しさと歴史、そして生態系の豊かさが融合した特別な場所です。訪れる人々にとって、ここでの時間は穏やかで心が落ち着くものとなるでしょう。