Tottori Topics 鳥取トピックス

小正月の左義長行事       ~酒津のトンドウ~

2025-01-28

お知らせ

 国の重要無形民俗文化財に指定されている「酒津のトンドウ」は、毎年1月に鳥取市の酒津漁港周辺で開催されます。寒風が吹く中、男児たちが港に設置されたトンドウや集落をはだしで走り、清めて回ります。翌日の早朝にはトンドウに火を放ち、今年の豊漁や無病息災を願います。この小正月の伝統行事は、江戸時代から150年以上続いているとされています。集落の男性たちは朝からトンドウ作りに取りかかります。松の柱と12本の竹で組み上げた高さ4.5メートルの円錐形のトンドウを作り、各家庭の正月飾りを結びつけます。現在ではトンドウを取りやめる地域も多い中、酒津では地域の人々が一体となり、古くからの習慣を守り続ける姿を垣間見ることができる貴重な行事となっています。