※青谷上寺地遺跡展示館パンフレットより抜粋
青谷上寺地遺跡は鳥取市青谷町の平野部に位置する、弥生時代の集落の遺跡です。
1998年から2001年にかけて発掘調査が行われ、土器や石器、時間の経過とともに腐食してしまう金属器、木器、骨角器などが多数出土しました。
多数の出土品の中でも特筆すべきは「弥生人の脳」の発見です。青谷上寺地遺跡からは100体を超える人骨が発見されましたが、うち3体から弥生人の脳が見つかったのです。
古代人の脳の発見は日本初のものであり、世界的に見ても発見例がわずか5例しかない奇跡的な発見となっています。(現在、実物は鳥取県立博物館所蔵)
このように青谷上寺地遺跡は有機質のものが良好な状態で残っており、当時の生活道具が多く伝えられているところから「弥生の博物館」と称されています。
写真で紹介した出土品は「青谷上寺地遺跡展示館」に展示されています。
※アクセス:JR山陰本線青谷駅徒歩3分
皆様もお近くの遺跡を探索し、今まで知らなかった地域の歴史を紐解いてみてはいかがでしょうか。